卓球

今日は球技大会でした。(明日も)
僕はそもそも球技が大の苦手なのですが、ソフトボールと卓球は数少ない、楽しめる球技です。とはいえ弱い。
まぐれでスマッシュが決まっても楽しいし、チーム戦でありながらも一応個人競技の一面もあるのでそこまで責任感なく楽しめるのも良い点なのかも知れません。(こんな事言ったら卓球関係者に怒られそう)
バスケとかバレーとかはバッキバキのチーム戦なのでどうもミスしたときを恐れてしまって楽しめないんです。
まぁそんなことはいいんですけど、明日のために今日も大会後に集まって練習してました。非常に疲れた。
というわけでもう寝ます。
おやすみなさい

2016年東京大学文系数学大問4

理系数学は難しいけど文系数学なら...と東大に挑戦です。

2016年東京大学文系数学大問4
以下の問いに答えよ。ただし、(1)については、結論のみを書けばよい。
(1)nを正の整数とし、3^n10で割った余りをa_nとする。a_nを求めよ。
(2)nを正の整数とし、3^n4で割った余りをb_nとする。b_nを求めよ。
(3)数列\{x_n\}を次のように定める。
x_1=1,x_{n+1}=3^{x_n}(n=1,2,3,\cdots)
x_{10}10で割った余りを求めよ。


(考察)
(1)は結論だけ書けばいいと言っていますがちゃんと答案を書いているつもりで考えた方がいいと思います。そうすれば(2)にもつながるはず。余りについての問題なので合同式が有効であることは東大受験者は気付かないといけないでしょうね。
(3)は(1)(2)を使うことをとにかく考えます。


(解答)
(1)10を法として
3\equiv3
3^2\equiv9
3^3\equiv27\equiv7
3^4\equiv21\equiv1
3^5\equiv3
以降これが続くので、kを非負整数として

  a_n = \left\{ \begin{array}{ll}
    1 & (n=4k) \\
    3 & (n=4k+1) \\
    9 & (n=4k+2) \\
    7 & (n=4k+3)
  \end{array} \right.


(2)4を法として
3\equiv3
3^2\equiv3\cdot3=9\equiv1
3^3\equiv1\cdot3=3
以降3,1,3,1,\cdotsと続き、答えは

  b_n = \left\{ \begin{array}{ll}
    3 & (nが奇数) \\
    1 & (nが偶数) 
  \end{array} \right.

(3)4を法として
x_2=3^{x_1}=3^1=3
x_3=3^{x_2}=3^3=27\equiv3
よって(2)からx_4=3^{x_3}\equiv3
同様にx_5=3^{x_4}\equiv3
繰り返して
x_{10}=3^{x_9}\equiv3
よってx_{10}=4m+3と表せる整数mが存在し
(1)から10を法としてx_{10}\equiv7となる
故に
x_{10}10で割った余りは7


文系数学としては難しく理系数学としては易しい問題ですかね。難易度調整がすごい。

自作問題

30分くらいで作ってみました。結果なかなか質が低いものが。

自作問題1
数列\{a_n\}を次のように定める
a_n=\frac{1+2+3+\cdots+n}{n!}
このとき以下の問いに答えよ。
(1)a_nを最大にするnとそのときのa_nの値を求めよ。
(2)極限\displaystyle\lim_{n \to \infty} a_nを求めよ。

別解は随時追加したいと思います、多分

(ポイント)
(1)a_1,a_2,a_3,\cdots,a_nを不等式で表せたらnがわかるのでa_na_{n+1}を比べてみます
(2)発想次第でいくらでも解法はあると思います


(解答)
(1)
\begin{eqnarray}a_n&=&\frac{\frac{1}{2}n(n+1)}{n!}\\&=&\frac{n(n+1)}{2n(n-1)!}\\&=&\frac{n+1}{2(n-1)!}\end{eqnarray}
よって
a_{n+1}=\frac{n+2}{2\cdot{n}!}
明らかにa_n>0だからa_{n+1}>a_nのとき\frac{a_{n+1}}{a_n}>1
つまり
\begin{eqnarray}\frac{a_{n+1}}{a_n}&=&\frac{n+2}{2\cdot{n}!}\cdot\frac{2(n-1)!}{n+1}\\&=&\frac{2(n+2)(n-1)!}{2(n+1)n(n-1)!}\\&=&\frac{n+2}{n(n+1)}>1\end{eqnarray}
これを解くと2>n^2つまりn=1のみ
同様にa_{n+1}<{a_n}のとき\frac{a_{n+1}}{a_n}<1だからこれを解くと
2<{n^2}つまりn\geqq{2}
これらをまとめると
a_1<{a_2}>a_3>a_4>\cdotsとなり
求めるn2
このとき
\begin{eqnarray}a_2&=&\frac{2+1}{2\cdot(2-1)!}\\&=&\frac{3}{2}\end{eqnarray}

(2)
\begin{eqnarray}a_n&=&\frac{(n-1)+2}{2(n-1)!}\\&=&\frac{n-1}{2(n-1)(n-2)!}+\frac{2}{2(n-1)!}\\&=&\frac{1}{2(n-2)!}+\frac{1}{(n-1)!}\end{eqnarray}
よって
\displaystyle\lim_{n \to \infty} a_n=\lim_{n \to \infty}\{\frac{1}{2(n-2)!}+\frac{1}{(n-1)!}\}=0

(2)別解①
6以上のnn+1<(n-2)!であることを数学的帰納法で示す
\vdots
故に6以上のnn+1<(n-2)!である
つまり
6以上のn
\begin{eqnarray}\frac{n+1}{2(n-1)!}&<&\frac{(n-2)!}{2(n-1)!}\\a_n&<&\frac{(n-2)!}{2(n-1)(n-2)!}=\frac{1}{2(n-1)}\end{eqnarray}
0<{a_n}かつ\displaystyle\lim_{n \to \infty}\frac{1}{2(n-1)}=0だから、はさみうちの原理より
\displaystyle\lim_{n \to \infty} a_n=0

2016年京都大学文系数学大問3

n進法が出題されました

2016年京都大学文系数学大問3
n4以上の自然数とする。数1,12,1331がすべてn進法で表記されているとして2^{12}=1331が成り立っている。このときnはいくつか。十進法で答えよ。

(考察)
n進法が理解出来ていればあとは単なる整数問題(整数問題しか記事にしてない気がする)。できるだけ実験を減らしたいところ。文字が左辺には指数、右辺には普通に置かれているので明らかに左辺が大きくなっていくのでそのポイントを発見できれば絞りこめる。左辺の計算は楽なので右辺の計算を楽にすれば全体として楽になりそう。


(解答)
与式をn進法表記を10進法に直すと2^{n+2}=n^3+3n^2+3n+1となる
つまり2^{n+2}=(n+1)^3となる
左辺の素因数は明らかに2のみだから右辺のn+1自然数aを用いてn+1=2^aと表される\cdots
ここでn\geqq9のとき2^{n+2}>(n+1)^3\cdots☆となることを数学的帰納法で示す
(i)n=9のとき
(左辺)=2^{11}=2048,(右辺)=10^3=1000となり☆は成立
(ii)n=k(\geqq9)のとき☆の成立、つまり2^{k+2}>(k+1)^3を仮定すると
\begin{eqnarray}2^{(k+1)+2}-\{(k+1)+1\}^3&=&2\cdot2^{k+2}-(k+2)^3\\&>&2(k+1)^3-(k+2)^3(∵仮定)\\&=&2k^3+6k^2+6k+2-k^3-6k^2-12k-8\\&=&k^3-6k-6\end{eqnarray}
また
\begin{eqnarray}k^3-6k-6&>&k^3-6k-9\\&=&(k-3)(k^2+3k+3)\\&=&(k+3)\{(k+\frac{3}{2})^2+\frac{3}{4}\}>0(∵k\geqq9)\end{eqnarray}
故に
2^{(k+1)+1}-\{(k+1)+1\}^3>0つまり
2^{(k+1)+1}>\{(k+1)+1\}^3となりn=k+1のときも☆は成立
(i)(ii)より9以上のすべての整数nで☆は成立
よって*はn\geqq9に対して解を持たない
つまり*の解は4\leqq{n}\leqq8の範囲にあるから5\leqq{n+1}\leqq9
この範囲でn+12^aで表されるものはn+1=8のみ
n=7を確かめると
(左辺)=2^{7+2}=512,(右辺)=(7+1)^3=512となりn=7は*の解である

以上より求めるn7


微分したくなかったので慣れない不等式評価をしてみました。もっといいやり方あったら教えてください。

2016年一橋大学数学大問1

文系数学の最高峰だと思います、一橋大学
かなり時間かかりましたし解答もあまり綺麗ではないです...すみません。

2016年一橋大学数学大問1
6\cdot3^{3x}+1=7\cdot5^{2x}を満たす0以上の整数xをすべて求めよ。


(考察)
x=0はすぐわかったんですけど、とにかく計算が煩雑!あまり綺麗な問題だとは思わないですが...少し実験をして臨んでみます

(実験)
x=1\cdots6\cdot3^3+1=163,7\cdot5^2=175よって不成立
x=2\cdots6\cdot3^6+1=4375,7\cdot5^4=4375よって成立
x=3\cdots6\cdot3^9+1=118099,7\cdot5^4=109375よって不成立
いやぁ計算量が...
この時点でこれ以降計算しても解は出ないかな、と思いました。で、よく計算結果を見てみると、x=1のとき(左辺)<(右辺)でしたがx=2(左辺)=(右辺)となりx=3(左辺)>(右辺)となりました。左辺の増加スピードの方が速いのでしょうかね。あまりよくわかりませんが。でももしそうであれば、この後ずっと(左辺)>(右辺)となり等号は成立しません。これを試しに示してみると...ね?


(解答)
6\cdot3^{3x}+1=7\cdot5^{2x}\cdots
x=0のとき
6\cdot3^0+1=7,7\cdot5^0=7
よって*は成立
x=1のとき
6\cdot3^3+1=163,7\cdot5^2=175
よって*は不成立
x=2
6\cdot3^6+1=4375,7\cdot5^4=4375
よって*は成立
以降3以上のxに対して6\cdot3^{3x}+1>7\cdot5^{2x}\cdots☆であることを数学的帰納法で示す
(i)x=3のとき
(左辺)=6\cdot3^9+1=118099
(右辺)=7\cdot5^4=109375
となり☆は成立する
(ii)x=kのとき☆が成立する、つまり6\cdot3^{3k}+1>7\cdot5^{2k}を仮定する
このとき、
6\cdot3^{3(k+1)}+1-7\cdot5^{2(k+1)}
\begin{eqnarray}=3^3\cdot6\cdot3^{3k}-7\cdot5^2\cdot5^{2k}&>&27(7\cdot5^{2k}-1)+1-7\cdot5^2\cdot5^{2k}(∵仮定)\\&=&27\cdot7\cdot5^{2k}-26-25\cdot7\cdot5^{2k}\\&=&2\cdot7\cdot5^{2k}-26\\&\geqq&2\cdot7\cdot5^2-26\\&=&324>0\end{eqnarray}
よって
6\cdot3^{3(k+1)}+1-7\cdot5^{2(k+1)}>0
つまり
6\cdot3^{3(k+1)}+1>7\cdot5^{2(k+1)}となり
☆はx=k+1のときも成立する
よって(i)(ii)より3以上のxに対して☆が成立
故に*は3以上の解を持たない

以上より求める解はx=0,2


絶対どこかミスしてる...
タグも数Bでいいのかなぁ